【2019年10月19日】中小企業診断士協会研修

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こんばんは、i-consulting officeの田中です。
今日はかなりまじめに協会研修を受けてきたことを書いておきます。
個人的な備忘録レベルですので、ご興味のない方はお許しください。

研修のテーマ自体は
”海外展開支援研修セミナー”というもので海外に展開するには?
という話と実際に海外に展開されている企業様の事例の話でした。
やはり、国内需要が縮小していく中では海外への進出は避けて通れないことだと思いますし、
我々診断士側もすいません。わかりませんではダメだということ
でこのようなセミナーを協会が開いてくれたんでしょう。

私はまったく英語はできませんが。

JETRO ジェトロさんの取り組み

最初のお話はジェトロさんの取り組みで、ジェトロが海外展開を行う際に
中小企業さんにどのようにお手伝いできるのかという話がありました。
ここでは海外展開支援にあたり、中小企業さんのステージに応じた支援を
行いますよという話があり、情報収集、計画策定、準備・実行、
商談、フォローアップと最初の海外に出たい!
というレベルから手伝いますという話。
個人的に興味深かったのが国としては農林水産物・食品の輸出額を
1兆円を目指しているということもあり、
海外の商談会への積極参加を促しているよという話と海外から
英語でこんな見積依頼が来たよというレベルから
相談に乗りますよという話でした。

JICA ジャイカさんの取り組み

ジャイカさんとジェトロさんの役割の違いというのが難しいのですが、
ジャイカさんはどちらかというと途上国に対しての海外展開ということで、
個人的にはこちらのほうが中小企業さんにはいいのかなと思いました。
なぜなら、途上国の発展に貢献するような内容であればODAを絡めての
資金補助などが充実しているからです。
ただし、途上国の発展に貢献しそうな事業という前提は必要です。
※なお、途上国の発展という意味では先日もブログに書いた
SDGs(エスディジーズ)に沿ったテーマが必要な様子。

中小企業向けの基礎調査段階でも850万からの補助が出るとのこと。
以降、案件化調査やビジネス化の段階に応じて補助金が出る模様。

ジェトロは既存ビジネスで先進国とかへの海外進出。
ジャイカは新規事業と国際貢献を意識したビジネスで途上国への海外進出
という個人的なイメージかなと思います。

有限会社石橋屋さん

海外展開事例の1つ目は大牟田にある有限会社石橋屋という
こんにゃく屋さんの社長からのお話でした。
この社長のお話が非常に情熱的で面白かった!
年商2億ほどの会社ということですが社長自ら国内海外を飛込営業して
販路を拡大し、海外においてはMr.こんにゃくと言われるほど、
こんにゃくを売りまくった人でした。
かといって営業一辺倒ではなく、社内のISOやHACCPの整備なども
自社内の人材をうまく使い、無駄な投資をしない方針で生産性を
高めているような企業さんでした。
とにかく、話が上手というか非常に熱い方だなと感銘を受けました。

シャボン玉石けんさん

海外展開事例の2つ目は全国的にも有名なシャボン玉石けんさんでした。
こちらは、ジャイカさんのスキームを活用したビジネスの
イメージでしょうか?
こちらは国際貢献も含めた新規ビジネスというテーマで
インドネシアの森林火災を防ぐ消火剤を作って
国際貢献&事業化しようというお話。
こちらも非常に興味深く、そもそもシャボン玉石けんさんは
無添加をキーワードに販売されているので、自然界に放出しても
環境に悪影響を残さずに分解してくれるという特性を生かして
消防の際に使う消火剤を研究開発して作っているということで、
自然に分解する、消化の際の水量を抑制できる、
消化後の泡がなくなるスピードが合成の消火剤より圧倒的に速いなどの
ポイントを挙げられていました。
こちらはSDGsを絡めてのお話でしたが、
中小企業さんが国際的な社会問題に取り組まれているというお話は
考えさせられるものがありました。

いずれの事例もすごく興味深く話としても面白いものでした。
何かの機会にこの2社の講演があればぜひ聞いてみてください!
ほんとにおススメです!

今日はたんたんと先日受講したセミナーについて書かせていただきました。
ありがとうございます。